御手洗潔のダンス

最近なかなか本を読む機会がなくなってしまったので久々に本の話題。
これは短編集3話と御手洗潔の近況報告のあわせて4話。
小説の中では「ある騎士の物語」が気に入ったなぁ。
表向きは遠隔殺人なんだけど、そのトリックがまた奇抜だった。
電車好きならわかるかも…。
私は電車とかダイヤグラムとか苦手だからまったくわかんなかったけどね。
それでおもしろかったのが「御手洗潔の近況報告」。
御手洗潔について住んでる場所とか間取りとか趣味嗜好まで報告してくれるの。
小説じゃなくてホントに報告書なんだな。
こういう、推理小説じゃなくて登場人物にスポットライトをあてた話もたまにはいいね。
本当に御手洗潔がいる気になっちゃうもん。
しかも舞台が家の近くだからなおさらそう思っちゃう。


御手洗潔のダンス (講談社文庫)御手洗潔のダンス (講談社文庫)
(1993/07)
島田 荘司

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凶宅 書評

三津田センセって書くペース早いのね、もう新作でた(^^♪
ずっと待ちぼうけになっちゃうより全然うれしいけど
これは「禍家」っていう、三津田センセのちょっと前の作品にタイプが似てる。
都会から京都郊外に引っ越してきた一家、その中の長男、4年生の翔太が主人公。
翔太は昔から、近い未来に嫌な事件が起こる場所に行くとなんとも言えないゾワゾワを味わう、
っていう霊感みたいな感覚を持ち合わせてて、
新しい家に近づくにつれてその感覚があるためにどうにかして家族を守ろうとする。
妹は引っ越してから「ヒヒノ」という妖怪らしきものに夜な夜な遭うと告白。
ヒヒノとゾワゾワは共通点があるのか、子供の作り話のような体験を両親、姉は信じてくれるのか。
そしてとてつもなくおそろしい結末が…。


これも本当におもしろかった!
ひとりで夜ベッドの中で読むと超怖いよ。
昔の三津田作品に出てくる地名や人が出てくるから
三津田作品を全作読破している人には「ニヤリ」としちゃう作品かも。
実際私も「おおお〜〜っ(笑)」って思ったし。


凶宅 (光文社文庫 み 25-2)凶宅 (光文社文庫 み 25-2)
(2008/09/09)
三津田 信三

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ハッピーエンドにさよならを 書評

歌野晶午はなかなかおもしろかったので、なんとなく購入。
本が真っ黒いのがめずらしくていい感じ。
これはタイトル通りバッドエンドな話ばかりの短編集。
推理小説というよりはショートショートみたいな感じかな。
実際ハッピーエンドって現実世界ではあんまりないものだよね。
だから読んでてミョ〜に「あ〜これが現実だよねホント…」って納得しちゃったり。
なんとなく棚に並んでたから買ったけど本当におもしろかったよ、これ。


ハッピーエンドにさよならをハッピーエンドにさよならを
(2007/09)
歌野 晶午

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凶笑面 触身仏 各書評

ひさびさに推理小説の話題。
知り合いに「民俗学が好き」と言ったらこれを薦めてくれた。
蓮丈那智という民俗学の教授と内藤三國という助手が主人公なんだけど
これらの人物がまた魅力的。
蓮丈先生は美貌と中性的な魅力を持ちながら他人に媚を売るようなことはしない鉄の女。
一方の内藤助手はそんな先生に何も文句が言えず雑務をこなしていく男性。
そのふたりがいろんな地に赴いて民俗学的な見解を交えて推理する。
いろんな地方のいろんな習わしが出てきて興味深かった〜。
学生時代思い出したよ、死者を祭る習わしとか生きながら仏になる荒行とか。
民俗学って答えがひとつではなくて、考えた人の数だけ説が存在する。
現在わかっている資料の中から無を探し出し、そこから見解を考えるわけで
間違ってるか合ってるかなんて関係ない。
だから、自分なりに民俗学的見解を考えつつ読み進めていくととっても新鮮。
あ、あとはこの2冊は短編集で1冊に6話くらい入ってるからとっても読みやすいよ。
3巻が出ているそうなので今読んでる本が終わったら買ってみよう。


凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)
(2003/01)
北森 鴻

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触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)
(2005/07)
北森 鴻

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葉桜の季節に君を想うということ 書評

これはmixiの推理小説コミュで知り合いになった人に薦めてもらって買ってみた文庫。
以前アンソロジーで歌野晶午はおもしろいと思ったからいい機会だと思ってね。
まず、タイトルがとってもロマンチックよね〜
内容は「何でもやってやろう屋」を自認する主人公の男性が、
悪徳商法により殺された(と推測される)おじいちゃんの事故についての調査を知人に依頼され
調査していくっていうストーリー。
あんまり詳しく書けないんだ、この本。
そのかわり、すっかりだまされちゃったよ、私。
あと数ページで終わりってときにびっくりして何回も読み直しちゃったもん。
ちょっと描写がしつこいところもあるけど、内容はおもしろかった。
先入観ってこわいよ。
書き方も堅くないので深刻になることもないし、若い人向けかな。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
(2007/05)
歌野 晶午

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帝都衛星軌道 書評

これも社会派と言っていいのかな。
ただの誘拐・身代金要求事件だと思っていた事件が、思わぬ事件とつながっていた…。
1冊のなかで前後編と分かれてて、その間に別の短編が入ってるんだけど
まったく関係ない内容なのになぜかしっくりくるんだよな〜。
その中で寸借詐欺のしかたが細かく書かれてるんだけど、私も読んでてだまされたよ。
勉強では頭良くなくても、生きてく上で頭良い人はたくさんいるんだね〜。
だから振り込め詐欺とか架空請求とか氾濫するんだろうね。
それをもっと正しい道に使えばいろんなことできるだろうに。
これを読んで、東京の地下にたくさんの隠された地下道が眠ってることを知って
とってもびっくりしたよ、上の人は国民に隠し事たくさんしてるんだなぁって。
もちろん、今もたくさんのこと隠してるだろうけどね〜。
いつもいい思いするのは上の人、あ〜やだやだ。
読んだ後暗〜くなっちゃったよ、松本清張を読んだ後みたいな。


帝都衛星軌道 (講談社ノベルス シC- 24)帝都衛星軌道 (講談社ノベルス シC- 24)
(2008/08/07)
島田 荘司

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殺人ダイヤルを捜せ 書評

お盆休みを前に3冊の本を買ったんだけど、これは短かったから1日で読み終わったので。


夜な夜な男性を求めて、でたらめな番号へ電話をかけていた主人公。
ある夜、いつものように適当な番号を押して電話をかけたところ、
受話器の向こうから聞こえてきた言葉は「助けて!殺される!」。
殺人事件を知ってしまった主人公は、被害者、犯人を探し出すため調査を始める。
その事件と前後して親しかった友人の女性が姿を消す。
事件と女性に何か関わりはあるのか…。


初版が1988年だから設定も当時の感じ。
主人公は電話交換手だし、携帯なんて出てこない。
だからちょっと松本清張っぽい雰囲気だったね。
ドラマ化されるなら米倉涼子がぴったりだろうな、って思いながら読みました。
でもおもしろくて一気に読んじゃったよ。


殺人ダイヤルを捜せ (講談社文庫)殺人ダイヤルを捜せ (講談社文庫)
(1988/07)
島田 荘司

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